頭の中のイメージが、まるでパパラッチのフラッシュみたい。
止めていたボタンが弾け飛んで、溢れ出てきたような感覚。 六本木の21_21でやっている佐藤さんの展示を見に行った。 本当は資生堂ビルの、石上さんの展示を見たかったけど、月曜定休だったと判明。 会社でのプレゼンが終わり、銀座に向かいがてら東京国際フォーラムで一息ついたが、 渋々プランを変更した。 イライラを鎮めるべく、しばらくベーグルを食べながら天を眺める。 ビニョリの設計は税金の無駄遣いだと非難されていたけど、私にとっては東京で一番好きな場所。 天に浮かぶ箱舟を眺める度、ふりつもった日々の埃がキレイになる気がする。 子どもの無邪気な声がして、我に返って六本木を目指した。 展示会場に入り、無機質な空間を眺める。 展示されたマシンで自分の体を計測し、地下へと歩いていく。 認めざるをえないというテーマの通り、無防備な自我が暴かれていく。 恥ずかしさと怖さとの狭間で、猛烈なドキドキ感を感じる。 好奇心を開放して全ての作品を見た。 そのときは面白い、楽しい、そのくらいの気持ちだった。 美術館を出て、裏にあるオシャレなビルが視界に入った。 groundとK. Shinoyamaの表札! 思考を刺激されて、ウキウキしながら駅に向かった。 頭に浮かぶイメージをひたすらiPhoneでメモ。 1人ブレーンストーミング。 すると、いきなり止まらなくなった。ハイ状態。 それだけならいいけど、どんどん呼吸が荒くなる。 駅について歩き始めた頃には、動悸が止まらず、喉をずっと押さえていた。 フラッシュバックするのは、展示会場の暗がりの中の作品から出る光。 そして、何故か4年前にベネチアで見たビエンナーレの情景。 次はベルリンのハンブルク美術館のロビーの風景。 あとは帰国してから出会った人達の笑顔、声。 ...止まらない。気持ち悪い! この情景を吐き出さないとおかしくなる! ベッドに倒れ込み、しばらくして落ち着いた。 で、こうしてブログに書き綴っている。 ムサビにいた頃も、留学してた頃も、制御できないことはなかった。 社会に出て軟弱になったのかなぁ。 また同じ発作が起きないよう、吐き出す方法を考えている。 絵でもシナリオでも粘土でも映像でもいい。 アーティストとしてご飯を食べている旧友たちに話さないと。 自分が違う生き物になったみたい。
by kiyoko_okubo2
| 2010-09-27 20:01
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武蔵野美術大学
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